日本国内に現在5ヶ所の花と鳥のテーマパークを運営している花鳥園グループは、全天候型の温室内で美しい花々に囲まれながら、フクロウや鷹などの猛禽類の飛行ショーを観覧したり、オウムやインコとふれあい、ペンギンや水鳥をはじめとする珍しい鳥達にも餌を与える事が出来る動物園ならぬ「鳥園」です。

数多くの鳥類が展示飼育されているこの施設ではどのような安全対策が取られているのか神戸花鳥園のスタッフの方にお話を伺ってきました。

神戸花鳥園 入口神戸花鳥園

一年中、天候に左右される事がなく、花と鳥とのふれあいを楽しめる施設では、万一の温室内での火災に備えて各場所に消火器、スプリンクラーを設置するなどの対策が取られています。

煙の段階でのセンサー通知で、火の元の規模が広がる前に消火活動に努めるなど未然の解決を優先すべきなのは、生き物を展示する施設ならではの避難の難しさがあるからだそうです。

神戸花鳥園 メンフクロウ

神戸花鳥園での鳥類の展示方法は、鳥の種類によってセクションごとに分けられています。ケージの中に「オウム」が単体でいる場合もあれば、また違うエリアでは沢山の「オオハシ」が自由に放鳥されていたりするため、1羽ずつの確保、また園内からの避難移動ともなるとかなりの混乱が予想されます。

種類の違う鳥達を同じケージに入れることは難しく、普段からヒヨコやネズミを主食とする肉食の猛禽類もいますので、とっさの場合でも天敵どうしを同居させてしまっては危険ですし、人間には慣れている鳥であっても逆に鳥同士になると大型の鳥が小鳥を怖がって落ち着かなくなってしまう事もあるのだそうです。

神戸花鳥園 猛禽類

外観から見渡す限りに広がるのは、花鳥園の温室施設となっているガラス張りの建物です。破損の危険性もあることから、落下の際には細かく粉砕する(車のフロントガラスのような)性質の素材が使われています。

兵庫県神戸市は、1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災で被災地となった地域です。神戸花鳥園は震災後に設立された施設ということもあり、これまでに大きな災害の経験はなく、ポートアイランドという人口島に建設されていることも関係しているのか、地震の発生時には比較的「揺れ」を感じにくい場所とのことです。

神戸花鳥園 施設外観

取材協力/神戸花鳥園